第41回本願寺派関係学校同和教育研究会

宗門の推進する「御同朋の社会をめざす運動(実践運動)」を基盤に、本願寺派関係学校における人権教育の現状と課題について研究討議することを目的に開催しております、同和教育研究会につきましては本年で41回を迎えました。
今回のテーマは「遺骨は語る-北海道にみる民族差別の歴史と実態-」と題し、本年は北海道において、アイヌ民族や朝鮮民族への弾圧・抑圧の実態を、現地に赴き深く学びました。
川村カ子トアイヌ記念館の見学や現在起きているアイヌ民族の遺骨返還問題などに耳を傾け、民族差別の歴史と現在に触れることができました。
また、基調講演講師の殿平善彦氏は、日中戦争以後、過酷な労働によって命を奪われ、北海道の荒野に放置された朝鮮人の遺骨発掘・返還に関する活動を、日本と韓国の学生がともに取り組んでおられることから、現場を踏まえた民族差別の実態について講演をいただくなど、全日程にわたって帯同いただきました。
本研究会での学びを、参加者それぞれの学校現場において人権教育の推進に生かされることを切に念じます。

【目 的】宗門の推進する「御同朋の社会をめざす運動(実践運動)」を基盤に、本願寺派関係学校における人権教育の現状と課題について研究討議する。
※同和教育推進委員会で内容を協議
【テーマ】「御同朋の社会をめざす運動(実践運動)と人権教育のあり方」
    <第41回研究テーマ>「遺骨は語る-北海道にみる民族差別の歴史と実態-」
【期 日】2015(平成27)年6月25日(木)~27日(土)
【会 場】本願寺札幌別院、川村カ子トアイヌ記念館、笹の墓標展示館、札幌龍谷学園高等学校
【講 演】
 基調講演① 
  講師:川村シンリツエオリパックアイヌ(川村カ子トアイヌ記念館館長)
  講題:アイヌ民族問題について
 基調講演②
  講師:殿平 善彦
  (強制連行・強制労働犠牲者を考える北海道フォーラム共同代表、
   北海道教区 空知北組 一乗寺住職)
  講題:北海道強制労働犠牲者の遺骨返還運動について
【フィールドワーク】笹の墓標展示館(旧光顕寺)、朱鞠内湖界隈
【案内者】殿平 善彦 講師
【参加者】35名(宗門関係学校教職員、推進委員、帯同講師含む)