第45回宗教教育研究会

龍谷総合学園加盟校の新任教員・宗教科担当教員・音楽科担当教員を対象とする「第45回宗教教育研究会」が2012(平成24)8月3日~5日の3日間にかけて本願寺において開催されました。
冒頭、「いのちは誰のものか」というテーマで西本照真先生(武蔵野大教授)より記念講演をいただき、つづいて各分科会に分かれ、それぞれのテーマ(※下記参照)で協議会が行われました。 第1分科会では、講師の普賢保之先生(京都女子大教授)に仏教とはどのような教えであるかをお話しいただき、各校の宗教教育の現状について、課題や問題点を話し合い、意見交換がなされました。 第2分科会では、カルト問題について、学校生活の中で勧誘が行われている現状がある中、講師の瓜生崇先生(脱カルト協会理事)にアドバイスをいただきながら対策方法について、深く協議されました。 第3分科会では、音楽礼拝について、講師の福本康之研究員が音楽礼拝の歴史や作法、進め方などをくわしく説明され、本願寺でしか聞けない儀礼について質疑応答を交えて協議が進められました。
課外研修では、第1分科会は比叡山にて行われ、道元徹心先生(龍谷大准教授)よりご修行されたころの親鸞聖人について基調講演をいただきました。第2・第3分科会は、親鸞聖人のご旧跡参拝を行い、猛暑のなか、浄土真宗のみ教えが伝えられた道のりを体感いただきました。
3日間の研究を通して、得られた成果をそれぞれの現場に持ち帰り、より宗教教育の推進に尽力いただけることと思います。

【趣 旨】龍谷総合学園加盟校としての宗教教育の具現化を図る
【開催テーマ】「現代社会に即応する宗教教育をめざして」
【期 日】2012(平成24)年8月3日(金)~5日(日) 2泊3日
【会 場】本 願 寺 京都東急ホテル(研究会場・宿泊)
【講 師】
 ・記念講演:西本照真(武蔵野大学教授)
 ・基調講演:普賢保之(京都女子大学教授)※第1分科会、道元徹心(龍谷大学准教授)※第1分科会 、瓜生 崇(脱カルト協会理事・真宗大谷派玄照寺住職) ※第2分科会 、季平博昭(宗派人権問題啓発委員会事務局長)、 福本康之(宗派総合研究所上級研究員)※第3分科会
【分科会テーマ】
 ・第1分科会:「宗教教育について」
 ・第2分科会:「カルト問題を考える」
 ・第3分科会:「音楽礼拝の儀礼、作法・組み立て方を考える」
【課外研修】  
 ・第1分科会:比叡山延暦寺          
 ・第2分科会:親鸞さまの道(赤山禅院・聖人石碑・曼殊院門跡・道標・北山別院)
 ・第3分科会:      〃
【対 象】  
新任教員・未参加者(第1分科会)33名、宗教科担当教員(第2分科会)19名、音楽科担当教員(第3分科会)4名