龍谷総合学園の事業

宗祖降誕奉讃法要

1963(昭和38)年に制定された宗祖降誕奉讃法要は、讃歌衆の合唱やオルガンの響きが特徴となっており、声明や雅楽による伝統的な法要とはまた別の、独特な雰囲気に御堂が包まれます。
本年は龍谷総合学園加盟高校より83名の高校生による讃歌衆を結成しました。 
指導者を招き、1泊2日の短い期間で、会ったばかりの学生たちが翌日の法要に向けて、各校で練習してきた歌声を1つにしていきます。本番、広い御堂に学生たちの歌声が響き渡るのは圧巻です。また、龍谷総合学園加盟校の生徒、中央仏教学院生徒ら約1,300名がこの法要に参拝し、ともにお念仏の有り難さに改めて気付かされた法要となりました。
また本年は、第25代専如門主伝灯奉告法要協賛行事として、法要に引き続き、「龍谷総合学園のつどい」を行いました。第1部はご門主様がお言葉を述べられ、龍谷総合学園加盟校を代表して龍谷高等学校(佐賀龍谷学園)の小渕愛子さんより花束贈呈を行いました。第2部では、東九州龍谷高等学校(扇城学園)ナムナムガールズによる祝賀パフォーマンスが行われました。堂内の学生たちも大盛り上がり。最後には讃歌「宗祖降誕会」を全員で合唱し、法要は終了しました。

【期 日】2017(平成29)年5月19日(金)・20日(土) 1泊2日
【会 場】本願寺・聞法会館
【指導者】指揮者:安藤 常光(本願寺音御堂2017指揮者)
     伴奏者:西村 祐利子、鈴鹿 啓子(「奉讃伝灯作法」伴奏者)
     作法指導:浄土真宗本願寺派総合研究所仏教音楽・儀礼研究室 研究員
【讃歌衆】83名 (龍谷総合学園加盟校高校生)
【参拝校】約1,300名(双葉中学校、北陸高等学校、龍谷大学、龍谷大学付属平安高等学校、京都女子高等学校、相愛高等学校、神戸龍谷高等学校、中央仏教学院)

龍谷総合学園第1回中堅教職員研修会

龍谷総合学園第45回管理職(副校長・教頭)協議会開催時の提案により、今回新規事業といたしまして、中堅教職員を対象とした中堅教職員研修会を開催いたしました。『次世代リーダー』として学園の運営に携わる職員の自覚を新たにつとめていただくことを目的とし、下記の通り協議会テーマを定め、基調講演には2名の講師より中堅教職員としての在り方を2点の方向からご講演賜りました。それぞれが学園内での役割を見つめ直して、研鑽を深めていただく研修となりました。
※隔年開催予定
【趣 旨】「建学の精神」の具現化に向け、龍谷総合学園の一員としての振り返りを促し、
     自覚を新たにつとめることを目的とする。
【協議会テーマ】①「龍谷総合学園の教員像とは」
        ②「学校における中堅教職員(ミドルリーダー)の役割」
【期 日】2016(平成28)年12月8日(木)~9日(金) 1泊2日
【会 場】本願寺・京都東急ホテル
【講 演】基調講演① 講師:淺田 正博(龍谷大学名誉教授/浄土真宗本願寺派勧学)
           講題:「龍谷総合学園の教員に求められる仏教の理念」
     基調講演② 講師:足立 明美(キャリアアドバイザー/オフィス・スキッパー講師)
            講題:「学校における中堅教職員(ミドルリーダー)の役割」
【参加者】28名 (中堅教職員(勤務年数10年程度の管理職以外)※宗教科教員は除く)

第52回 龍谷総合学園 学校保護者会連合会 総会

【趣 旨】龍谷総合学園加盟校の運営円滑化と連携並びに宗教教育の振興充実に
     寄与することを目的とする。
【期 日】2016(平成28)年11月9日(水)~10日(木):前日に理事会開催
【会 場】本願寺、龍谷大学、相愛学園、リーガロイヤルホテル大阪
【当番ブロック】近畿ブロック(西近畿:相愛学園・成徳学園・睦学園)
【講 演】講師:中村 好孝(淳和学園 専務理事)
     講題:浄土真宗の生活信条は21世紀をたくましたく生き抜くことなのである
【内 容】総会審議、記念講演、本願寺第25代専如門主伝灯奉告法要参拝、全体協議会等
【参加者】183名(龍谷総合学園加盟校 保護者会会長・役員)

以下次年度について
【第53回保護者会連合会総会開催 期日他】鎮西敬愛学園2017年11月9日(木)~10日(金)
【2017年度 協議会キーワード】「聞くこと・話すこと ~人とのつながりを考える~」

龍谷総合学園第36回管理職(事務)協議会【大学部門】
第2回学園運営事務リーダー研修会【高校他部門】

【趣 旨】龍谷総合学園加盟学園における建学の精神の具現化について協議と連携を深め、
     地域に根ざした特色ある学園づくりを推進する。
【協議会テ−マ】
 大 学 部門:「三つの方針」の策定とこれからの教学マネジメント
 高校他部門:学校現場に求められるホスピタリティ ※接遇マナー研修(㈱Kスカイ)
【期 日】2016(平成28)年10月13日(木)~14日(金)
【会 場】崇徳学園・リーガロイヤルホテル広島
【当番校】崇徳学園
【講 演】講師:工藤 秀俊(マツダ㈱広報本部長 商品戦略本部長)
     講題:「マツダブランドの経営価値について」
【参加者】26名 [大学部門]龍谷総合学園加盟学園の事務管理職
 [高校他部門]龍谷総合学園加盟学園の学校運営に携わる中堅の事務職員(管理職を除く)

龍谷総合学園 第38回大学・短大宗教教育連絡協議会

【趣 旨】龍谷総合学園加盟学園大学・短大の宗教教育の実践について、協議と連携を深め、
     建学の精神のより一層の推進をはかること。
【協議会テーマ】「建学の精神 浸透の方策と評価方法」
【期 日】2016(平成28)年9月8日(木)~9日(金)
【会 場】龍谷大学・藪内燕庵・京都東急ホテル・本願寺聞法会館
【当番校】龍谷大学
【講 演】講師:宗 孝文 先生(富山大学名誉教授)
     講題:「宗教と教育 ~学ぶことと思うこと」
【現地研修】「藪内家」の歴史・概要・抹茶をいただき、路地・茶室見学
【参加者】11名 (大学・短大宗教教育担当者及び教職員)

龍谷アドバンストプロジェクト2016

【期 日】2016(平成28)年8月23日(火)~25日(木) 
【会 場】龍谷大学、京都女子大学、本願寺聞法会館
【参加者】e-Learning教育受講者(レポート提出者数):257名(高校21校)
夏期交流学習参加者:124名(高校生87名、大学生サポーター17名、引率教員20名)
【協力大学】龍谷大学、京都女子大学、兵庫大学(3大学)
【提供科目】「仏教」、「法学」、「看護」(e-Learning教材計3科目を提供)
  ○「仏教」・・・『灯をこころに そして未来へ』
  <提供:龍谷大学 文学部 入澤 崇 教授>
  ○「法学」・・・『社会における法の役割』
  <提供:京都女子大学 法学部 桜沢 隆哉 准教授>
  ○「看護」・・・『どうする?明日の日本の医療』
  <提供:兵庫大学 伊藤 純 教授>
【基調講演】講師:入澤 崇(龍谷大学文学部教授)
      講題:「未来への助走」
【結 果】
2016年 最優秀賞
<仏教> 岡山龍谷高等学校 “國廣 享史 藤本 匠海 岡田 知也”
 タイトル 「人と人との間にあるものを探して」
<法学> 北陸高等学校 “錦織 大論 近藤 直樹 佐孝 青哉”
 タイトル 「認知症と責任能力」
<看護> 京都女子高等学校 “友實 七海 橋本 麻衣 田中 愛里 藤原 伶衣菜”
 タイトル 「命をつなぐ架け橋」
2016年 優秀賞
<仏教> 札幌龍谷学園高等学校“澤井 彰久 佐藤 真之祐 古川 ひなの”
 タイトル「生かされて生きる」
<法学> 岡山龍谷高等学校 “森下 実咲 佐藤 ジョバンナ 藤井 理子”
 タイトル 「日本の刑法と刑罰~冤罪による死刑~」
<看護> 敬徳高等学校 “百武 真鈴 宮㟢 淳奈 馬場 千晶”
 タイトル 「MEDICAL CARE JAPAN~災害医療を救うアプリ~」

<引率教員用プログラム研修会2016>
【趣 旨】龍谷総合学園加盟学園のさらなる充実・発展を見据えて、
     研修・協議会などを通し、教員の意識改革を促す。
【テーマ】「2030年に向けた新しい学び~OECD日本イノベーション教育ネットワーク
     の取り組みに学ぶ~」
【講 演】講師:小村 俊平(OECD日本イノベーション教育ネットワーク事務局長)
     講題:「2030年に向けた新しい学び」
【協議会テーマ】「各校のアクティブラーニングの現況」

第64回 宗教教育研修会

国内23学園、海外(ハワイ)1学園、計全24学園の龍谷総合学園加盟校の高校2年生90人が本願寺に集まり、「第64回 宗教教育研修会」を実施しました。
初日は、本願寺御影堂での荘厳な雰囲気の開会式から始まり、勤行練習、学校紹介、そして協議会テーマについての基調講演などがありました。学校紹介では、自らの学校について地域の名産品などを挙げながらPR。初日は、硬い表情で緊張した様子でしたが、時間が経つにつれて笑顔が増え、積極的に交流する姿が見られました。
2日目は、比叡山延暦寺に参拝し、協議会では「響き合ういのち~つながりを求めて~」というテーマのもと、生徒達がそれぞれの意見を交換しました。
聖夜の集いでは、各班が限られた時間で色々なアイデアを出しながら創りあげた劇や歌に大笑い。さらには感動的なキャンドルサービス。ろうそくの灯を見つめる一人一人の顔からは達成感と満足感が浮かんでいました。この一体感、連帯感は何ものにも代えられない宝物として自身の心に深く刻み込まれたことでしょう。
最終日は本願寺のお晨朝に参拝し、書院 鴻の間において、精進料理を味わい、国宝・重要文化財の書院・唐門を拝観しました。全体会では、3日間の班別協議で話し合われた内容を発表し合い、まとめを行いました。

【テーマ】「みつめよう ともにあゆむ『道』」
【期 日】2016(平成28)年8月3日(水)~5日(金) ※2泊3日
【会 場】本願寺・聞法会館
【講 演】講師:長倉 伯博(浄土真宗本願寺派善福寺住職)
     講題:「響き合ういのち~つながりを求めて~」
【参加者】90名(龍谷総合学園加盟高校2年生※PBA生徒4名含む)

第49回宗教教育研究会(第1・2分科会)

龍谷総合学園加盟校の新任教員・宗教科担当教員を対象とする「第49回宗教教育研究会」が本願寺において開催されました。
第1・2分科会共通として「カルト問題について」という講題で瓜生 崇先生より記念講演をいただき、つづいて各分科会に分かれ、それぞれのテーマで協議会が行われました。第1分科会では、作法儀礼の基礎、建学の精神について、各講師より講義をいただきました。課外研修では、比叡山延暦寺大書院において、藤波源信大阿闍梨(北嶺大行満大阿闍梨)より千日回峰行について、淺田先生には拝観各箇所でのご講演をいただきました。
第2分科会では、研究授業を参加者と助言講師で拝見し、授業のすすめかたなどについて研鑽を深めました。

【趣 旨】龍谷総合学園加盟校としての宗教教育の具現化を図る。
【開催テーマ】「現代社会に即応する宗教教育をめざして」
【分科会テーマ】第1分科会:「宗教教育の大切さを学ぶ」
        第2分科会:「生徒に仏教用語をどう教えるか」
【期 日】2016(平成28)年8月3日(水)~5日(金)2泊3日
【会 場】本願寺・京都東急ホテル
【講 師】
 <第1・第2分科会>
 ・記念講演:瓜生 崇(日本脱カルト協会理事・真宗大谷派玄照寺住職)
  講  題:「カルト問題について」
 ・基調講演(第1分科会):小池 秀章(龍谷大学非常勤講師/元京都女子中学高等学校教諭)
              淺田 正博(龍谷大学名誉教授)、藤波 源信(北嶺大行満大阿闍梨)、
              福本 康之(宗派総合研究所 仏教音楽・儀礼研究室長)
 ・研究授業(第2分科会):双葉高等学校 教諭 牧野 剛 教諭
              神戸龍谷高等学校 武藤 文 教諭
              敬愛高等学校 宮﨑 寿洋 教諭
【課外研修】
 <第1分科会>
   ・比叡山延暦寺 大乗院、根本中堂等拝観、大阿闍梨の特別講演
 <第2分科会>
   ・龍谷ミュージアム見学
【参加者】47名
     第1分科会(新任教員・未参加者) 25名
     第2分科会(宗教科担当教員)   22名

第42回本願寺派関係学校同和教育研究会

【趣 旨】宗門の推進する「御同朋の社会をめざす運動(実践運動)」を基盤に、
      本願寺派関係学校における人権教育の現状と課題について研究討議する。
【テーマ】「御同朋の社会をめざす運動(実践運動)と人権教育のあり方」
   <第42回研究テーマ>「ヘイトスピーチ~基本的人権と「表現の自由」を考える~」
【期 日】2016(平成28)年6月23日(木)~25日(土)
【会 場】本願寺・観音寺・生野コリアタウン
【講 演】基調講演① 講師:郭 辰雄(コリアNGOセンター代表理事)
           講題:ヘイトスピーチのない社会のために
     基調講演② 講師:駒井 忠之(水平社博物館長)
           講題:水平社博物館前差別街宣事件
     基調講演③ 講師:金 光敏(コリアNGOセンター事務局長)
           講題:人権教育について
【現地研修】観音寺、生野コリアタウン
【参加者】38名(宗門関係学校教職員、中央仏教学院講師、推進委員)

第49回宗教教育研究会(第3分科会)

龍谷総合学園加盟校の音楽科担当教員をはじめ宗教行事に携わる教職員を対象とする「第49回宗教教育研究会」第3分科会が本願寺において開催されました。元々は8月に行われる第1・第2分科会と同日開催でしたが、平成25年度より、宗祖降誕奉讃法要(音楽法要)に併せて開催しております。本年度は、「音楽法要(音楽礼拝)と伝統的な法要(勤行)を比較する」という分科会テーマの元、真宗仏事作法の基礎を座学、実践よりそれぞれ学びを深める研究会となりました。

【趣 旨】龍谷総合学園加盟校としての宗教教育の具現化を図るうえから
     「宗祖降誕奉讃法要(音楽法要)」を通し、宗教儀礼について研鑽を深める。
【開催テーマ】「現代社会に即応する宗教教育をめざして」
【分科会テーマ】「音楽法要(音楽礼拝)と伝統的な法要(勤行)を比較する」
【期 日】2016(平成28)年5月20日(金)・21日(土)1泊2日
【会 場】本願寺・聞法会館
【講 師】福本 康之(仏教音楽・儀礼研究室長)
【参加者】25名 (生徒讃歌衆引率教員)