龍谷総合学園の教育連携事業について

親鸞聖人750回大遠忌宗門長期振興計画「次代を担う『人』の育成」のうち、重点項目「既存の人材育成施策の強化」において、 龍谷総合学園加盟各学園の相互連携のもと、各校が有する教育力を活かし宗教的情操豊かな人の育成をめざした教育事業を展開するため、「龍谷総合学園・高大連携教育プログラム」を推進しています。

高大連携教育の新機軸

国内における今日の学校教育を取り巻く環境は、大学(短期大学含む)と高等学校との教育連携が積極的に展開されています。

これは、特に高等学校の生徒に対し、大学における教育・研究に触れる機会を、より広く提供することにより、生徒の興味や関心を高め能力の伸長を図っていくこと、さらに大学入学後の円滑な学習活動の促進といった観点に立つものです。
このような高大連携はさらに多様化・充実化が図られ、高大の教員間の連携や、より長期的な視点に立った「人の育成」を図ることを目的とした教育の一貫性へと転換しつつあることであります。

龍谷総合学園においては、浄土真宗のみ教えを基調とした建学の精神を同じくする学校(法人24学園:学校数71校 < 大学7、短大5、高校26、中学校14、小学校5、幼稚園・保育園・こども園14 >)により構成されており、したがって育成すべき人間像も根本において同じくしている教育機関集団であります。

また龍谷総合学園には、複数の高等学校と複数の大学・短期大学があり、このような特色を有する総合学園において、各学校間が相互に協力して教育に取り組むことは、教育機関として極めて有意義なことであると考えております。

そこで、国内最大グループである龍谷総合学園の教育基盤を活かした具体的な事業の一つとして、これまで長年取り組みを進めてきた、宗教教育の推進に向けた研修などの既存事業に加え、総合学園加盟の高等学校および大学が連携し、大学で展開される教育内容の一端を基盤に、高校生の主体的な学習活動を創出するとともに、これを支援する大学生や高校・大学の教員の多様な観点での研修機会を提供することをめざした新規事業を立ち上げることに至りました。

それが「高大連携教育プログラム―龍谷アドバンスト・プロジェクト―」であり、他の大学・高校間が一般的に行っている出張講義型、公開講座受講型の形式とは異なり、今後の新しい教育展開・学習支援として取り組むものであります。

高校生・大学生の成功体験と、教員の成長実感

2009年度より本格始動した“龍谷アドバンスト・プロジェクト(以下RAP(ラップ))”を展開するにあたっては、建学の精神に基づいた宗教的情操教育を基盤に置くことはもちろんでありますが、これに加え、一般に「社会人基礎力」として提唱される「前に踏み出す力(アクション)」「考え抜く力(シンキング)」「チームで働く力(チームワーク)」を培うことをも重視しています。
そして「高校生・大学生の成功体験と、教員の成長実感」というキーワードを基に、これを繰り返し行うことで、それぞれの相乗効果を起こしていきたいと考え、この龍谷アドバンスト・プロジェクトを構築いたしました。その流れは、次の通りであります。

事業の流れ

4月~6月

e-Learning教材(ITを利用した遠隔授業)を高校生に提供し、一つの教育テーマに関する基本を習得するとした学習展開。
e-Learningの学習内容の定着を図るために、教育内容に沿ったレポートの提出を求め、各校参加生徒から提出されたレポートについては、大学からフィードバックを行い、参加生徒の理解の深化を促す。

7月

提出されたレポートの評価(大学による評価)を参考に、夏期交流学習の参加生徒を選考し、夏休みに主体的に取り組む研究テーマを科目別に提供。研究対象を絞り込み、書籍やインターネット情報、フィールドワーク等を通じて研究を進めるとした探求学習を展開。

8月

夏期交流学習に選抜された高校生が京都に集い、大学生サポーター並びに指導教授との交流を通し、自主研究に取り組んだ成果の完成度を高めるとともに、その成果の発表としてプレゼンテーションコンテストを開催。

研修会の模様

研修初日研修初日

高校生・大学生サポーター・大学教員でのグループ学習の様子

研修2日目研修2日目

夜遅くまで熱心に研究に取り組む生徒たち

研修最終日研修最終日

プレゼンテーション・コンテストの様子